Ayur/Vindati/Iti/Ayurvedah
生命を楽しみ、まっとうすることが、アーユルヴェーダである。

アーユルヴェーダは、インドにおける伝統的な自然治癒体系であり、5000年以上も前から続いている、と言われています。

アーユルヴェーダでは、肉体と心と魂の三つの要素がバランスよく維持されている状態を「健康」とするようです。

インドの社会生活のなかでのアーユルヴェーダは、ダイエットや薬草(ハーブ)による治療だけでなく、日常的な食生活やプラクティスなどの部分、またヨーガやタントラなどの精神的修養の部分も大いにに含まれています。

したがって、「アーユルヴェーダとは何か?」
簡単に説明できるようなものではないように思います。あえて説明しようとすると、(VEDAの意味は知識・知恵・哲学ですが)普通の人なら宗教のように感じるかも?!。

なぜなら、アーユルヴェーダは6つあるインド哲学の一つ、「サーンキャ哲学」なども原点にあるからです。(インド哲学ですから、ヒンドゥー教(ひいては仏教)にもつながっていきます。アーユルヴェーダの起源についてはっきりしたことはわかりませんが、アーユルヴェーダの原典にのっている逸話に、

「昔々、世界中に病気が蔓延していた時、その時代の聖者たちがそれを心配して、ヒマラヤに集まり、人類の健康と幸福に関する深い理解を得るために、共に瞑想したのである。バラドワジ聖者は、ほかの聖者たちが深い瞑想のなかにいる間に、その偉大なる瞑想的状態の中から天の啓示を得て、ここにアーユルヴェーダの根本的な本質が認識された」

とあるので、雰囲気を想像して感じるほうが、いいように思います。私は個人的に、

(1)(肉体・心・魂の)健康を維持すること 
(2)(
肉体・心・魂の)苦痛を緩和すること 

を楽しくVedaの叡智を取り入れつつ、無理なく実践できるところまでするのがいいんじゃないかな?と思っています。

写真説明
このようなMANI-SCRIPTに、アーユルヴェーダの原点などが書かれており、各地の大学やライブラリーに現在でも、多くの聖典の原文が未翻訳のまま残されています。そして、一生懸命におじいちゃん先生たちが訳をしています(約1000年前に、ラージャ・ラージャ王により、特にタンジャブールに集められましたので、行けば観光化された部分(サラスワティ・マハール)は見られます。が、研究員がいる中までは入れるかは運(政府管理地なのでほぼ無理かも?)。入れたら・・・その量に圧倒されますヨ!)。写真の爺ちゃんは、優秀かつユーモアたっぷり。